〜郷土を知る②〜

〜郷土を知る②〜

宇佐美に伊東市の指定史跡になっている『東浦路』(ひがしうらじ)という古道があります。

東浦路とは平安時代から大正時代まで使われていた小田原から下田まで通っている街道だったそうです。
古くから主要な交通路として多くの人々が通った道です。

今では自動車が通る舗装道路に姿を変えたり、保存されていなかったりで、当時の面影を残す昔ながらの道は部分的にいくつかの地域に残っているのみだそうです。

その中で網代から宇佐美までの2キロほどが昔の状態で残っています。

先日新人議員で、その古道を石丁場保存会の方に説明をお聞きしながら歩かせていただきました。

シダが生い茂り、足元は落ち葉で埋め尽くされ、とても趣きのある道でした。

歩きながら、昔の人が着物を着て、草履を履き、杖をつきながら歩く姿が浮かんでくるようでした。

頼朝が鎌倉に向かう際に通った道とも言われ、吉田松陰が黒船を追って下田に向かうのに駆け抜けた道だそうです。

保存してくださる方がいるからこそ、昔のまま残されている道だなと感じました。

歴史好きの方のハイキング、時代劇とかの舞台にはもってこいの道です。

古道を抜けると今は網代の別荘地に繋がりますが、昔は茶屋があったそうです。
その向こうに見える富士山をみんなが眺めていた風景が浮かびます。

伊東にはまだまだ知らない素敵な歴史があります。
郷土を知ることによって、誇れるものが増えていきます。
まずは知ることから。  
そして発信。

明日は江戸城の石垣の石を切り出した宇佐美の石丁場跡を見てきます。