「玖須美区の関東大震災被害と伊東市の防災対策」

「玖須美区の関東大震災被害と伊東市の防災対策」100年前に起きた関東大震災。伊東でもたくさんの被害に遭いました。
なかでも、玖須美地区の被害は甚大なものだったそうです。写真で当時の様子を見せていただきましたが、竣工したばかりの大川橋の上に漁船が覆い被さっていました。
その当時の大川橋の高さが4.5メートルだったので、推定で5.6メートル以上の津波が来たことがわかりました。
伊東全体で死者116人 負傷者361人 家屋全壊256棟 半壊516棟 全流失461棟でした。
伊東市における津波対策は、防潮堤、防潮林、津波水門などの物理的に津波被害を軽減する対策(ハード対策)は難しく、避難の迅速化により間接的に人的被害を軽減する対策(ソフト対策)を行っているとの話がありました。

行っている対策としては、現在の危険度や避難方向を知らせる津波避難看板等の整備、市内38ヶ所の津波避難協力ビル(玖須美区内は8ヶ所)、津波避難救命艇(観光会館裏 定員50名)ということでした。
指定されている協力ビルが現在閉まっている。などの質問が出ましたが、震度5以上になると開く地震解除ボックスの設置などを検討中ということでした。
この対策だけでいいのだろうか?私はいつも不安を感じます。被害を最小限に抑えるためにも、どういった事が出来るのだろう?とよく考えますが、これだ!という答えには行きつきません。

今後も他市町などの事例を研究していきたいと思います。
とりあえずひとりひとり「自助」の意識を常に持って、ここにいる時に地震が来たらどこに向かおう!と決めておく事は重要です。