伊東市役所4階にて、決意表明をさせていただきました。
決意表明に向けて作成した文章を、こちらで記載させていただきます。
1.はじめに~表明
本日はわたくしのためにお時間を作っていただきありがとうございます。
この場をお借りいたしまして、みなさまにご報告させていただきたいことがあり、このような機会を作っていただきました。鈴木絢子と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
今までも伊東市の元気のない様子に不安を感じていました。しかし、ただ横目で見ているだけでした。
わたしには3人の小学生の子供がいますが、今年末娘が小学校に入学し、少子化の現状、シャッター店の多さ、人通りのなさを目の当たりにし、また去年の伊東市の出生人数が273人、20年後の人口推計が今より20000人少ない48000人ということを知り、不安感が危機感に変わりました。
伊東市に子育て世代の方たちの移住者を増やすにはどうしたらいいのだろう?
まちを活性化するにはどうしたらいいのだろう?
まず住んでいる私たちがこのまちに住んでいてよかったな。「ありがとう」。
このまちに育ってよかったな。「ありがとう」。
とみんなが「ありがとう」と感じ、想えるまちづくりをしなくてはいけない。
そしてそういった環境づくりをするには、このまちの魅力をたくさんの人に知ってもらい、たくさんの方に足を運んでもらい、まちを活性化しなくてはいけない。
毎日そのようなことを考えている時、去年うちの父に何気なく言われた『おじいちゃんのような政治家の道も楽しいぞ』という言葉を思い出しました。
色々なことを考えました。
伊東を「ありがとう」でいっぱいにして「ありがとう」でつながるまちにしたい。
2.政策
人と産業、人と自然、人と人
2-1 人と産業
全国様々なところで問題になっているシャッター通り、伊東でもシャッターで閉じられたお店をたくさん見るようになりました。
昼間に歩いても、まちがとても寂しく、子供をひとりで歩かせることも不安になります。
このような産業を、私の携わってきた、漁業を中心でお話をさせてください。
近年、漁獲量の減少、魚離れなどの影響もあり漁業に従事する方たちにとって厳しい時代になりました。
しかし伊東市の主産業である漁業を衰退させるわけにはいきません。
伊東には美味しいお魚や干物を求めて遊びに来る方がたくさおられます。
美味しいお魚とは?
人々の「ありがとう」の気持ちが続くからではないでしょうか。
- お魚を捕る方が、食べる方に「ありがとう」と言ってもらえるようなお魚を捕りたい
- お魚を加工する方が、食べる方に「ありがとう」と言われたい
- 食べる方が、おいしかった「ありがとう」と言いたい
このような、漁業を営む方から食べる方へつながる「ありがとう」をつくりたい
そして、この「ありがとう」を、食べる方からお店に、そして漁業を営む方まで返せるようなつながりをつくりたい。
これが、伊東の「ありがとう」というプレミアムブランド(付加価値)となるのではないでしょうか。
これらのありがとうで人がつむぐプレミアムブランドを、ひとつひとつの様々な産業に展開させ、伊東の全ての産業を元気にしていきたいです。
2-2 人と自然
伊東は海と山に囲まれ、2018年4月に大室山や城ヶ崎海岸などを中心として世界ジオパーク認定されるほど素敵な自然に恵まれています。海に行けば海遊び、山に行けば山遊び、奇麗な川・・・みなさんは何を思い浮かべますか?
- 海でマリンスポーツでしょうか?
- それとも山でハイキング?
- それとも川で釣り??
それらに収まらないくらいいろいろな自然が見えてくるとおもいます。
その皆様が浮かべるものを、より一層素敵なものにし、そしておもいっきり楽しみ、子供にもたくさん経験してほしいです。
しかし、わたしたち世代、若者世代、素敵な環境がそろっているだけで、自然との接し方・遊び方を知らないという方はたくさんいます。
わたしは今、自分の子供たちが周りの方やボーイスカウトなどで体験させていただいていることを通して伊東の自然のすばらしさ、またその経験のすばらしさを日々感じています。
この自然をよく知り、学び、楽しむことから始め、それらの環境を整え末永く保ち、皆様で情報を周知し発信していくことで、市内の子供たちの教育にもつながり、子供たちが笑顔になれば子育て世代の移住促進に、そして笑顔がたくさんあふれることで観光客誘致のカギになると思います。
- そのままの自然でいてくれて「ありがとう」
- 大人が自然を守ってくれて「ありがとう」
- 自然が大好きだから知りたいなとおもえるようなたくさんの自然に「ありがとう」
そんな、伊東の未来・・・人と自然をつなげたいです。
2-3 人と人
現代、日本ではコミュニケーションが希薄になってきていると言われています。しかし、この伊東はすごく人の温かさがあるまちだと思います。
地域の活動や日々の生活を通して、また子供を通してたくさんの絆(つながり)を持てます。
まちで会ったとき『おはよう』『こんにちは』からはじまり、すこし元気がなかったり、様子がおかしかったら『どうしたの?』と声をかける。
とても小さな小さな一言に感じますが、私はその一言が大切だと感じました。
ただ一言気持ちのよい「おはよう」ではじまり一日が笑顔になる。
その一言一言に「ありがとう」がいえる人と人とのかかわり合い。
まち全体がたくさんの「ありがとう」でつながり、笑顔のコミュニティを作り、たくさんの見守る目、安心できる環境を作り、子供、高齢者、からだの不自由な方、すべての人が安心して笑顔のあふれるまちにしたい。そして子供を育てながら働いている人が安心して働けるような環境作りをしたい。笑顔とたくさんの「ありがとう」で人と人をつなげたいです。
3.最後に
この伊東市に住んでいる方に「ありがとう」
移住してきてくれた方に「ありがとう」
この伊東市で子育てをしている方に「ありがとう」
遊びに来てくれた方々に「ありがとう」
小さくてもたくさんの「ありがとう」の気持ちをつなげて、
- このまちに住んでよかった。「ありがとう」
- このまちで育ってよかった。「ありがとう」
- このまちはとてもおもてなしの気持ちがある。「ありがとう」
- また来たいわ。「ありがとう」
そのようにみんなで「ありがとう」と思えるまちづくりをしたいです。
今、子どもをもつ方と話をすると、将来子供が『伊東に住みたい!』といっても親としては住ませたくない、外に出なさい!と思ってしまう。という声をたくさん聞きます。
子どもが自分の意志で伊東に残りたい。出て行っても再び戻りたいと選択したとき、『いいね。このまちはとても住みやすいまちだよ』『安心して帰ってきて』と答えたい。
そんな未来の選択肢を作るためにも、みんなで住みやすいまちづくりをしたい
今、この伊東市、どうにかしたい!とがんばっている方がたくさんいます。
しかし個々にがんばって活性化につなげるには難しい。
今こそ伊東市はみんなで横につながって、情報を共有し、みんなでこのまちを良くしよう!という目的にむかって手と手を合わせることで、伊東の魅力を再認識し、活性につなげていけるのではないかと思います。
しがらみや垣根を越えたコミュニケーション作りをして、みんなでつながらなくてはいけない。そんな架け橋になりたいです。
今まで政治家になりたいと思ったことも、知識もありません。
しかし、子ども、高齢者、体の不自由な方、働く世代、それぞれが抱えている問題を一番身近に感じているわたしたち世代が、ちゃんといいまちづくりをしていかなくてはいけない。
そして、
- わたしひとりの視点ではなく、たくさんの人がちゃんとまちづくりに向き合わなければならない。
- みんなで一つになってつながり考えていかなくてはいけない。
- たくさんの方が真剣にまちづくりに向き合う起爆剤になりたい!!
と、強く思うようになり、今回の決意にいたりました。
まだ駆け出しの、鈴木 絢子(すずき あやこ)ですが、皆様、これからもいろいろなことを教えてください。
皆様の懸け橋になれるようがんばります。
皆様、このお話を聞いていただき「ありがとう」ございました。