視察最終日は兵庫県の中程にある人口47000人の小野市で夢と希望の教育、16ヵ年教育についてお話を伺いました。

視察最終日は兵庫県の中程にある人口47000人の小野市で夢と希望の教育、16ヵ年教育についてお話を伺いました。
素晴らしい!!の一言でした。

こちらの自治体は平成の中ごろに子供達の学力低下問題を考えた時に、脳科学教授の川島先生の推奨されている事と思いが一致するということで、教育委員会の方が川島先生のもとに行き、協力いただきたいとお願いしそこから脳科学を取り入れた様々な事を行っています。
お腹に宿るマイナス1歳から中学3年の15歳までの16ヵ年が脳の発達にとって重要な時期ととらえ脳の成長に応じた教育を行っています。

難しい問題より基礎的な問題を繰り返す事により前頭前野を鍛えられるそう。前頭前野とは自己肯定感やコミュニケーション能力などの非認知能力にとても関係が深い場所なんだそうです。
独自の問題集を作り、繰り返し練習してもらい、学期ごとに『おの検定』という検定に挑戦してもらい、基礎学力向上につなげています。
そして、学校の先生ではなく、教育委員会の人達が採点まで行い、問題の間違えなどから間違いやすいポイントなどをまとめ、学校と連携しているそうです。
川島先生に毎年体験型講演会を開いてもらい、小学五年生全児童と保護者、また一般の人を対象に行ってもらっているそう。

また、先生達にちゃんと子供達と向き合って欲しい!と学校や教員の負担軽減のため、教育委員会の学校定例訪問会、市の研究指定、教員の定例教育講演会、卒業式の告辞などを廃止し、さらに子供達の教育に学校独自でいいと思ったものを取り入れたり、研究などに活用していけるよう自由裁量予算を各校50万ずつに設定しているそう。
さらに、教員の事務負担の軽減をはかり子供達への支援体制を強化するために、学校公務管理支援システムというものを導入し、すべての子供達の情報などを各校、教育委員会、市と共有できるようにしているそうです。

教育委員会の人達の、子供達には何が必要か、どのように成長していって欲しいか、先生達の負担を軽減するにはどうしたらいいか。
常に考え、改革を続けている事に感銘を受けました。

様々な事例に刺激を受けた3日間となりました。
今後の議会活動に活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。