視察2日目は廃校活用を積極的に進めている神戸市でお話を伺いました。

お話してくださった担当の課が観光経済局のファッション産業課という部署で初めて耳にする課にびっくりしました。
広くファッションを捉えて、地場産業を振興する課という事でした。
12月に閉館し、新たな施設に工事中の旧北野小学校の利活用を担当しているそうです。

旧北野小学校は観光地のど真ん中にある小学校のため、周りも観光施設が多く、そこの場所から地場産業を振興、観光客の神戸への誘致、北野エリアの活性化を行っているとの事でした。
民間に貸し出し去年の12月まで様々な体験が出来る体験工房として人気があったそうです。グランドは近隣にバスの駐車場がなかったことからバスの駐車場として活用して、様々な観光客の方が利用しやすくなったそうです。 

平成7年の阪神淡路大震災により全壊してしまった校舎部分もあり、児童数も127人となってしまい平成8年に閉校。
平成9年には『北野小学校暫定活用検討懇話会』を構成し、どのような目的で、どのような活用をしていくか案を出し合っていったそうです。
みんなが一丸となり早く復興して地域を盛り上げたい!そんな想いからとてもスピード感がある廃校活用となったそうです。
ここでも地域の力を強く感じました。

民間に貸し出し10年。令和6年1月末で満了を迎え、新たな事業者を選定するにあたり令和3年からサウンディング調査を行い、コンセプト、運営方法、施設のあり方について意見をもらい、コンセプトや公募時の条件などは事業者から提案を受け意見交換して決めていったとの事です。

旧北野小学校は工事中のため、その後他の廃校を活用した施設を見学しに行きました。
旧湊山小学校は水族館とお洒落なハーブやさん、フードコーナーが作られた施設になっています。

見ていると、どこがどう変わったのかわからないですが、階段の横にプレートが飾られており、体育館がお洒落なフードホールに。図書館や理科室などの特別教室が水族館に。
そして、給食室がビール醸造場になっていました。

校舎はハーブなどが売っている雑貨屋さん、小規模保育園、学童保育、就労継続支援、などがフロアごとに入っており活用されていました。グランドはピクニックコーナーと釣り堀などがあり、平日でしたがカップルが多かったです。

小学校や幼稚園の跡地、伊東市でもとても多くなってきています。
様々な方から跡地利用について聞かれる機会が多いですが、やれる事から一歩ずつ始め、活用して地域活性につとめていかなくては。
素晴らしい事例を見てより強く感じています。

今日もありがとうございました。今後の議会活動に活かしていきたいと思います。